マグネシウムサプリの選び方。様々な種類のマグネシウムの特徴と効能・副作用等を学ぼう【iHerb・海外サプリ】
今日は世界中のサプリマニアが密かに注目する栄養素、マグネシウムについて学んでいきましょう。
マグネシウムといえばミネラルの一種。けれどもこれといって「何かに効く」という印象はない…とお思いかもしれません。
確かにマグネシウムは話題にあがりにくい栄養素です。
ですが実際のところ、基礎的なミネラルのひとつであるマグネシウムは、心身のすべてに影響する重大な栄養素なのです。
マグネシウムの人体に対する効果
一般的にはマイナー栄養素と思われているマグネシウム。
その効果をあえてひとことで言うなら、
「心身の機能全てを正常に動かす」
というものになります。
非常に大雑把に思われたかもしれません。マグネシウムは体内で様々な大切な働きをします。以下はその一例です。
- 補酵素として体内の酵素の合成、働きを助ける(様々な栄養素の吸収を助ける)。
- 運動時に収縮した筋肉を弛緩させる(これによってスムーズな動作ができるようになる)。
- 骨の育成を調整し、骨に不可欠な栄養素、カルシウムとビタミンDの吸収を助ける。
- コレステロールや血圧を低下させる。
- 脳や神経に作用し、精神状態を調整する。
- ホルモン生成に関与し、メンタルの問題を改善する。
繰り返しますが、あくまで一例です。マグネシウムは人間の心身の働きのとても広い範囲に関わるものなのです。
だから、マグネシウムが足りないと、
「なぜか、なんとなく調子が悪い…」
一方でマグネシウムが足りていると、
「何にも問題ない! 元気!」
になれるわけなのです。
マグネシウムをサプリとして摂る場合は“種類”に注意
そんな驚くべきスーパーミネラル、マグネシウム。
しかしこれをサプリで摂取する場合、その“種類”に注意する必要があります。
マグネシウムの“種類”とはなんぞや!? と思われたでしょうか。
もともとマグネシウムは非常に不安定な物質で、安定して存在するためには他の物質と結合(キレート)する必要があるのです。
その結合した物質がなにかによってマグネシウムサプリの種類は変わり、その吸収率やメリットデメリットも異なってくるというわけなのです。
マグネシウムサプリの種類とその特徴を学ぼう
さあ今からはマグネシウムサプリの種類とその特徴について勉強していきましょう。
マグネシウムはいろんな物質と結合できるので、実際にはとても多くの種類があるのですが、ここではサプリとして有名どころのものを紹介していきます。
グリシン酸マグネシウム
サプリとして非常に優秀なマグネシウムフォームがグリシン酸(グリシネード)マグネシウムです。
グリシンといえばアミノ酸の一種。睡眠の質を高めたり、肌を綺麗にしたりするといわれる栄養素です。
グリシン酸マグネシウムのメリットは非常に吸収率が高く、また消化器官への負担も少ないことです。
つまりマグネシウムという栄養の利点を無駄や副作用なく摂取できるという形態なのです。
マグテイン(L-トレオン酸マグネシウム)
続いて紹介するのはマグテインことL-トレオン酸マグネシウム。
2番目の紹介ではありますが、実際にはかなり新しく、そしてマニアックなマグネシウムです。
近年になって科学的に開発されたマグテイン。
サプリとして摂取されるマグネシウムの中では最も優秀な、究極のマグネシウムサプリとも呼ばれています。
マグテインはグリシン酸マグネシウム以上に吸収率がよく、また胃腸に負担をかけにくく、脳に対する作用が他のフォームより高いともいわれています。
頭が良くなる、あるいはメンタルの改善などに役立つと期待されているマグネシウムなのです。
デメリットとしてはお値段。他のマグネシウムサプリの3倍くらいはしてしまいます。
お金がかかってもいいから高品質なものが欲しい! というひとむけのマグネシウムサプリです。
クエン酸マグネシウム
続いてはクエン酸マグネシウム。
マグテインやグリシン酸マグネシウムほどではないにせよ、吸収率がよくリーズナブルなのが魅力です。
ただしマグネシウムとキレートしたクエン酸が胃を刺激し、胃酸を強めて胃の負担となるともいわれます。
ただそれは逆に考えれば、胃を活性化し消化を良くするともいえます。
胃腸に弱い人は駄目かもしれないけれども、大丈夫な人が食後に飲む場合はいい効果を得られるといわれています。
酸化マグネシウム
次は酸化マグネシウム。
こちらはいままでのものとは一転し、吸収率も悪いし、お腹を下してもしまうマグネシウムです。
いいとこなしと思われるかもしれませんが、これに関してもデメリットがメリットにもなる場合もあります。
酸化マグネシウムは下剤としてとても優秀なのです。
便秘に困っている人にスムーズなお通じをもたらし、副作用も少ないとされています。
もちろん毎日のように常用するべきではないでしょうが、便秘症の人にとっては困ったときの強い味方となるのです。
硫酸マグネシウム(エプソムソルト)
ここからは趣向を変え、飲まずに摂取できるマグネシウムを紹介します。
負担の少ない高吸収率フォームでも、どうしても飲むのは苦手という人向けです。
飲まずに摂取するとはどういうことか―――
いわゆる経皮吸収です。マグネシウムの成分を肌から体内に取り込むわけです。
まず紹介するのは硫酸マグネシウム。エプソムソルトとも呼ばれるものです。
硫酸と聞くと危険な印象を受けるかもしれませんが、硫酸マグネシウムというのは海水にも普通に含まれている成分です。皮膚が溶けたりはしません。
硫酸マグネシウムことエプソムソルトは入浴剤として使用します。
これを溶かしたお湯にじっくりつかることで、お肌からマグネシウムを吸収するのです。
発汗・リラックス・美肌などの効果が期待できるといわれています。
塩化マグネシウム(マグネシウムオイル)
続いても塗るタイプです。
マグネシウムオイルと呼ばれる、スプレータイプで売られていることの多い、高濃度のマグネシウム溶液となります。
マグネシウムオイルも、マグネシウムを経皮吸収するためのアイテムで、さらにいえばスポーツの場で使われることが多いものです。
足がつってしまったときなどに塗布し、マグネシウムの筋肉リラックス効果で患部をケアするのです。
他にはヘアケアなど美容にも有用なマグネシウムオイル。カンタン手軽に利用できます。
用法用量をまもって健康レベルをあげよう
サプリ全般―――特にミネラル系サプリにいえることですが、飲み過ぎには注意です。
容量用法をまもり、すばらしきマグネシウムサプリで自分の元気や健康をベースアップしましょう。