きょうは世界中で徐々に注目が高まっている食物繊維―――レジスタントスターチについて学びましょう。

　なんだかカッコ良さそうな名前ですが、いったいどんなものなのでしょうか。

レジスタントスターチってなに？

　スターチとはデンプンの意味で、レジスタントは抵抗を意味します。

　つまり胃腸での消化に抵抗するデンプンなわけで、難消化性デンプンとも呼ばれます。消化に悪いデンプンなわけです。

　消化に悪いというと体によくなさそうに思われるかも知れませんが、レジスタントスターチは胃腸で消化吸収されないかわりに、腸内細菌の餌となりその増殖を助けてくれます。

　プレバイオティクスとして働くわけです。

　その結果として、腸内には酢酸塩や短鎖脂肪酸など心身の健康に有益な物質が生成されます。

　これはまあ他のプレバイオティクスも同じではあるのですが、レジスタントスターチの場合、そういった良い効果がうまく現れやすい傾向を持つようです。

レジスタントスターチを摂取できる食べ物は？

　レジスタントスターチを摂取するのに適したおなじみの食べ物があります。みんな大好き、おにぎりです。

　おにぎり？　お米にレジスタントスターチがあるの？　と思われたでしょうか。

　その通りですが、正確には炊飯の後さめたご飯―――つまり冷飯にレジスタントスターチがより多く含まれます。

　さめることで、ご飯のデンプンがレジスタントスターチに変わるのです。

　さめることでレジスタントスターチが増えるのはご飯以外にもあります。パスタもそうです。

レジスタントスターチを手軽に摂れる海外食材&サプリ

　ここからはレジスタントスターチをお手軽、気軽に摂取できる、食材やサプリを紹介していきましょう。

ポテトスターチ – 低温精製されたジャガイモデンプン

　Bob’s Red Millのポテトスターチは、文字通りジャガイモのデンプンを粉末にしたもの。

　ジャガイモデンプンですので、日本における片栗粉のようなものです。

　本来料理用の食材ですが、とてもたくさんのレジスタントスターチが含まれており、プレバイオティクスとして愛用している人も多くおられます。

　ジュースやプロテインに溶かして飲んでもいいし、料理に使ってもよし。

　調理する場合は有益効果が残りやすいよう、できるだけ低温調理するといいでしょう。

グリーンバナナ粉末

　未熟性でまだ緑色のバナナにもレジスタントスターチが豊富。

　グリーンバナナを乾燥させ粉末にしたものも売られています。

　おいしいバナナも熟してなければ食べにくい―――ですがこういう粉末なら摂取しやすそうです。

　ヨーグルトやスムージーに混ぜる、パンケーキやお菓子の材料にするなど、いろいろな使い方を試してみましょう。

ケトブレインアンドボディブースト – 腸活しながらケトンを増やす

　Life Extensionのケトブレインアンドボディブーストは、キャッサバ由来のレジスタントスターチにマンゴー由来のマンギフェリンがミックスされています。

　マンギフェリンはケトン体の生成を促進し、血漿ケトンレベルを増加させるとのこと。脂肪が燃えやすく痩せやすいカラダになるということです。

　腸活しつつダイエットもしたい、というのなら、ぜひ一度試してみたいサプリメントです。

腸活の秘密兵器にレジスタントスターチ

　腸活の秘密兵器といってもいいレジスタントスターチ。

　摂りすぎると効きすぎる場合もあるので、その場合は量を減らすなり適度に加熱調理するなりして調節しましょう。

　日々の食生活にレジスタントスターチを意識的に追加することで、お腹の調子をイキイキワクワクにしていきましょう。