レクチンブロッカーとしてのグルコサミンパワー

マンガ・グルコサミンはレクチンをブロックする

 きょうは世間一般で「関節痛に効く」とされ人気のグルコサミンについて考えていきましょう。

 皆様はグルコサミンについてどのようにお考えでしょう。さっぱり効果のない、インチキサプリの代表、みたいな話を聞いたことがあるのではないでしょうか。

グルコサミンが関節にさっぱり効かないという理由

グルコサミンは効く? 無意味?

 とりあえずグルコサミンの是非はさておいて、まずはグルコサミンがなぜ関節に良いと言われているか、その理屈の話をしましょう。

 グルコサミンとはアミノ糖の一種。

 サプリとしては甲殻類などの殻から合成されますが、体内でもつくられ、軟骨の成分であるムコ多糖の材料となります。

 つまりグルコサミンは関節および軟骨の材料となるということです。

 だからグルコサミンを補給すれば、軟骨を強くし関節の可動を滑らかにしてくれるんじゃないかと期待されているわけです。

 もっともな考えに思えますが、一方で「グルコサミンには効果なんてない」という意見もあって、その理由は以下のようなものとなります。

  • グルコサミンは体内で消化、分解されるので、その成分が直接関節に届くわけではない。
  • 仮に関節に届いたとしても、サプリから摂取されるような量では少なすぎて効果などあるわけない。
  • グルコサミンの臨床研究においても、グルコサミンの軟骨のすり減り具合に効果があるような結果は見られない(若干あったとしてもプラシーボの域を出ない)。

 これらもなるほどと思わされます。やっぱりグルコサミンはダメなのでしょうか?

第3の説! グルコサミンは腸内粘膜を強くしレクチンをブロックする!

グルコサミンは腸内バリアを強めレクチンをブロックする

 ただここに第3の説があります。

 以下はスティーブン・R・ ガンドリーというお医者さんの書いた『食のパラドックス』という本の一部ですが、ちょっと引用しましょう。

 グルコサミンも体内で自然に生成される物質で、関節を取り巻いたり緩衝する部分に含まれ、軟骨組織の原料となる。グルコサミンはWGAに結びついて炎症を緩和したり消炎できるので、鎮痛に役立つ。グルコサミンをサプリメントの形で取ることは、たいてい健康増進に役立つ。グルコサミンの有効性は関節を治すことではなく、腸内のWGAその他のレクチンに結びついて、害を及ぼす前に排出を促すことにある

 まずは文中におけるレクチンという言葉について解説しましょう。

 レクチンとは主に植物に含まれるタンパク質の類で、人体内ではうまく処理されず、たいていはなんらかの害をなす物質です。

 植物が外敵に食べられるのを防ぐための、一種のともいえるものです。

 我々が一般的に食べる植物に含まれるものならそれほど問題になりませんが、食事の偏りなどで量が増えすぎたりすると、さまざまな不調の原因となってしまいます。

 グルコサミンはそのレクチンの吸収を防ぎ、体から追い出してくれるというのです。

 またグルコサミンは悪いものが体内へ侵入するのを防ぐ腸粘膜の材料にもなる。

 逆にいうとその腸粘膜バリアーがうまく働かなかった場合、侵入したレクチンは体内生産のグルコサミンに絡めとられ、その行先、つまり軟骨などで悪さをし、関節痛等の原因となる。

 あくまで考えられる原因のひとつ、ということではあるけれど、もし悩まされているのがレクチン由来の関節痛なら、腸の段階でレクチンをブロックすることで、その症状の緩和もあり得ると考えられる。

 なんにせよ、腸を良くしそのバリア機能を強化するというのは、心身すべてのコンディションにとって有益であることは間違いないだろう。

 グルコサミン無意味説は多くの人が聞いたことくらいあるだろうけど、それでもグルコサミンサプリを愛好する人が多いのは、それを飲むことで「なんだか調子が良い」という体感を得ているからかもしれないね。

腸のバリア&レクチンブロック機能が期待できるおすすめグルコサミンサプリ

 ところでグルコサミンサプリにも何種類かあります。

  1. N-アセチルグルコサミン
  2. グルコサミン硫酸塩
  3. グルコサミン塩酸塩

 などです。

 いちばん体内で効果的に働くのはN-アセチルグルコサミン、続いてグルコサミン硫酸塩が効果的で、グルコサミン塩酸塩の効きはイマイチといわれています。

 成分表をよく見て、効くグルコサミンが入ったものを選ぶ必要があります。

Source Naturals N-A-G – シンプルかつピュアなN-アセチルグルコサミンサプリ

N-A-G シンプルで高品質なN-アセチルグルコサミンサプリ
Photo by iHerb

 シンプルなN-アセチルグルコサミンがお望みの人は、海外サプリのiHerbより、Source NaturalsN-A-Gがオススメです。

 N-A-Gとは単純にN-アセチルグルコサミンの略となります。

 チュアブルタイプというわけではないようですが、水なしでポリポリ食べることも可能です。

 関節痛対策を望む人にも、グルテンなどのレクチン対策を望む人にも、なかなか良い結果をもたらしているようです。

ファーマフーズ タマゴサミン – N-アセチルグルコサミンにタマゴ由来のiHAをプラス

タマゴサミン N-アセチルグルコサミンに卵から得られたiHA(アイハ)を配合
Photo by タマゴサミン

 国産サプリがご希望なら、ファーマフーズタマゴサミンがおもしろい。

 N-アセチルグルコサミンに、独自の成分iHA(アイハ)を加えています。

 iHAは卵から得られた成分で、身体各所の細胞増殖やヒアルロン酸の生産を促進するパワーがあるとのこと。

 ヒアルロン酸は皮膚、関節、粘膜など体の様々な場所に潤いを与え、なめらかさや潤滑さをもたらす美容や健康に大切な成分。

 食品などで摂取しても消化されるので、体内での増加を促すことが肝要です。

佐藤製薬 美健知箋 – N-アセチルグルコサミンとMSMのタッグサプリ

美健知箋 N-アセチルグルコサミンとMSMのタッグサプリ
Photo by 美健知箋

 こちらも国産のサプリ。

 佐藤製薬美健知箋(ビケンチセン)は、N-アセチルグルコサミンにコンドロイチンやMSM、ハーブなどの成分が加えられています。

 MSMはメチルスルホニルメタンという自然界や人体に多く存在する物質で、酵素や抗体、軟骨やコラーゲン、皮膚や髪を作る材料のひとつになるとのこと。

 MSMには抗炎症作用もあり、炎症のある場所を癒し痛みを緩和するといわれています。

 また体内の抗酸化能力を高め、ストレスや疲労から心身を守ってくれる効果も期待されています。

D’adamo Deflect – レクチンブロックを目的とした独自ブレンド

Deflect レクチンから体をディフレクトする目的でブレンドされたサプリ
Photo by iHerb

 最後はまた海外サプリiHerbから。

 D’adamoDeflectは、その名の通りレクチンから体をディフレクトすることを目的としたサプリです。

 N-アセチルグルコサミンに海藻から得られるネバネバ成分アルギン酸ナトリウム、その他さまざまなハーブ類やN-アセチルシステインをブレンドしています。

 ちなみにD’adamoとはアメリカの有名な自然療法士Dr. Peter D’Adamo(ピーター・ダダモ博士)のこと。

 日本でもその著作が翻訳されています。

新たな腸活サプリとしてのグルコサミン

 グルコサミンは腸に作用するので、人によってはお腹の不具合などの副作用が出る場合もあります。

 しかしそれも極めて軽度であり、大抵の人は安心して摂取できる栄養素だといわれています。

 有害物質のブロックのため、または腸活のための新たな選択肢のひとつとして、ぜひ一度試してみたいサプリメントです。